軒先の風鈴 short story
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07 , 07
猫は気紛れだけれども、猫に遊ばれる月はどうなのだろう:S.D.KYO





この弟子の気紛れ具合といえば、彼の父を軽く上回るくらいだ。
ふらりといなくなったかと思えば、忘れた頃に帰ってきて、気付けば食卓で飯を食べている。
自由気ままな主を、不細工なひよこの絵の茶碗が寂しそうに待つのが常である。

「おい、ケイコク」
「なあに、ゆんゆん」
「・・・・そのゆんゆんてのもいい加減やめねえか」
「ゆんゆんの背が俺より低くなったら考えてあげてもいいよ」

また久しぶりに帰ってきたかと思えば、これだ。
曲がりなりにも遊庵はケイコクの師匠なわけで、これはきっぱりと監督不行き届きという名の職務放棄にあたる──とかなんとか小煩い姑のような辰伶がわめいていた。
無論、煩かったので一発殴っておいたが。

「お前何しに帰ってきたの?」

ここへ帰ってきたのには何らかの理由があるはず。
腹が減ったのか、疲れたのか、ただ単にいつもの気紛れなのか・・・

「だって、きょう七夕じゃん」
「あ?」

紅い鉢巻の下で、遊庵は目を見張った。

「お前、七夕とかの日本伝統わびさび文化が理解できたのか」
「だって七夕はゆんゆんの日だし」
「・・・どういう意味だ?」
「七夕は竹を飾るでしょ?パンダは竹が好──」
「だああらっしゃああああっっ」



頭に大きなこぶを作ったケイコクと、遊庵の後ろ姿が縁側に並んでいる。
風は涼やかに、二人の間を通って何処かへと消えた。
彦星と糸織姫の間を結ぶように天の川を渡った流れ星も、すぐに消えていった。

「なんてお願いしたんだ?」
「ゆんゆんがたくさん竹を食べられますようにって」
「・・・・・・もう何も言わねえよ」




やっぱり題名は太陰から。お題です。
が、しかし。いまいちな消化具合ですね。
でもゆんゆんとほたるの掛け合いが書けたのでいいです。
ではでは七夕スペシャルでお送りしましたー。
あ、晄が誕生日おめでとさんの日でもありましたー。


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